
小学校受験を考え始めると、誰もが一度は立ち止まります。
「ここまでしてやる意味はあるの?」
「途中でやめたら後悔する?」
「続ける・やめる、どちらが正解なの?」
我が家は最終的に小学校受験を完走し、合格という結果を得ました。
しかし、最初から迷いなく走り切れたわけではありません。
仕事との両立がきつい
思うように成果が見えない
親の負担ばかりが増えていく
正直、何度も「やめた方がいいのでは」と悩みました。
この記事では、
- 小学校受験を途中でやめた家庭の選択
- 続けた家庭・やめた家庭、それぞれを見て感じたこと
- 完走した立場だからこそ伝えられる判断軸
を、共働き家庭・二児の母としての実体験をもとに整理します。
小学校受験を続けるか迷っている方が、
あとから後悔しない判断をするための材料になれば幸いです。
小学校受験を「やめたい」と思った瞬間は何度もあった
小学校受験は、子どもよりも親の受験だとよく言われます。
実際に取り組んでみると、その言葉の意味を痛感しました。
- 幼児教室の送迎
- 家庭学習の管理
- 模試の結果に一喜一憂
- 願書・面接準備
共働き家庭にとって、時間も気力も余裕がなくなり、
「この生活をあとどれくらい続けるんだろう…」と不安になる日もありました。
模試で思うような結果が出ないと、
「ここまで頑張っているのに、意味はあるの?」
と、心が折れそうになることも正直ありました。
だから私は、
小学校受験を途中でやめたいと感じる気持ちは、ごく自然なものだと思っています。
実際に途中でやめた家庭をたくさん見てきた
幼児教室や周囲の家庭を見ていると、
小学校受験を途中でやめる家庭は決して少なくありません。
その選択をした家庭を見てきて、
「やめた=失敗」だと感じたことは一度もありませんでした。
やめてよかったと感じている家庭
- 親子関係が安定した
- 家庭の雰囲気が明るくなった
- 中学受験に切り替え、長期的な学びに向き合えた
こうした家庭は、
やめた後の道をきちんと考えた上で決断している印象が強かったです。
一方で、迷いが残ってしまった家庭
反対に、
- とにかくしんどくて勢いでやめた
- 代替プランを考えないまま終わった
というケースでは、
「本当にこれでよかったのかな…」
と後から悩んでしまう声も聞きました。
大切なのは、
やめる・続けるではなく、“どう決めたか”なのだと感じています。
完走したからこそ分かった「続ける・やめる」の判断軸
小学校受験を続けるかどうかの判断で、
最も多く聞かれるのが
「合格できそうかどうか」
ですが、私はそれが一番大事な基準だとは思いませんでした。
私が大切だと感じた3つの判断軸
① 子どもが学ぶこと自体を嫌いになっていないか
小学校受験は、
本来“学ぶ楽しさ”を育てるはずの時期に行われます。
- 学習そのものを嫌がっていないか
- 親の顔色ばかり見ていないか
ここが崩れてしまうと、
合否に関わらず、その後の学びに影響が出ると感じました。
② 家庭が壊れていないか
受験を理由に、
- 夫婦関係がギスギスする
- 家庭に笑顔がなくなる
状態になっているなら、
一度立ち止まる必要があります。
受験は通過点であり、
家庭そのものが土台です。
③ 受験後の「次の道」が見えているか
小学校受験はゴールではありません。
- 公立小+中学受験
- 私立小+内部進学
- 私立小+中学受験
どの道に進むにしても、
その後をどう考えているかがとても重要です。
それでも我が家が続ける選択をした理由
我が家が最終的に小学校受験を続けたのは、
- 子どもが学ぶことを嫌がっていなかった
- 家庭学習が親子の対話の時間になっていた
- 中学受験につながる土台づくりになると感じた
からでした。
ただし、
もしあの時やめていたとしても、それが「失敗」だったとは思いません。
今でも、そう思っています。
小学校受験は「やめてもいい」し「続けてもいい」
小学校受験をやめることは、逃げでも失敗でもありません。
同時に、
続けることが正解とも限りません。
大切なのは、
- 何を大事にしたいのか
- 家庭としてどんな軸を持ちたいのか
を考え抜いた上で選ぶことです。
やめる選択をする場合に気をつけたいこと
子どもに「失敗体験」を残さないために
小学校受験を途中でやめる・方向転換する場合に、
何よりも大切なのは、子どもにマイナスな印象を与えないことです。
大人が思っている以上に、子どもは親の言葉や雰囲気を敏感に感じ取ります。
たとえば、
「僕がダメだったから幼児教室を辞めさせられたんだ」
とお子さまが受け取ってしまうと、小学校受験を中断した経験そのものが
“失敗体験”として心に残ってしまう可能性があります。
この「失敗体験」は、幼児期だけで終わるものではありません。
中学・高校・大学受験と、これから先の学生生活では、受験を避けて通ることはできません。
幼い頃に
- 受験=つらいもの
- 受験=自分が否定された経験
としてインプットされてしまうと、将来の受験に対しても、
無意識のうちにネガティブな感情を抱き続けてしまうことがあります。
だからこそ、小学校受験をやめる・続けないという選択をする場合でも、
- 「あなたがダメだったから」ではない
- 「今は別の道を選ぶだけ」
- 「あなたの良さを伸ばすための判断」
というメッセージが、必ず子どもに伝わる伝え方・辞め方を意識してあげてください。
小学校受験をやめること自体が問題なのではありません。
その経験が、お子さまの中で「どんな記憶として残るか」
こここそが、後悔しない判断のいちばんの分かれ道だと私は思います。
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まとめ|後悔しない選択は「家庭ごとに違う」
小学校受験を続けるか、やめるか。
その答えは、家庭の数だけあります。
合否ではなく、
その過程で家庭に何が残ったか。
それこそが、
小学校受験の本当の意味なのだと、私は感じています。
迷いながらでも、
納得のいく選択ができますように。


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