
小学校受験において、
合否を大きく左右するのが「志望理由(志願理由・志望動機)」です。
「なぜ数ある学校の中から本校を志望されたのですか?」
この質問は、願書だけでなく面接でも必ず問われます。
しかし実際には、
・何を書けばいいかわからない
・それっぽく書いているけど不安
・他の家庭と同じような内容になってしまう
こうした悩みを抱えるご家庭が非常に多いのが現実です。
そして厄介なのは、
👉 一見しっかり書けている志望理由でも“不合格になるケースがある”ことです。
この記事では、
👉 「落ちる志望理由の共通点」と「評価される書き方の違い」をわかりやすく解説します。
小学校受験の志望理由とは?
小学校受験における志望理由は、
👉 家庭の教育方針・価値観そのものとして評価される項目です。
単なる志望動機ではなく、
・どんな子どもに育てたいか
・家庭でどんな関わりをしているか
・学校との一致
が見られています。
志望理由で学校が見ている3つのポイント
① 家庭の教育方針
② 学校との相性
③ 面接との一貫性
合格レベルの志望理由例文
志望理由に正解はありませんが、「家庭の教育方針 → 日常の具体的な関わり → 子どもの成長 → 学校との一致」の流れで書くと、一貫性のある志望理由になります。
以下はあくまで一例です。
【例文】 自主性を大切にする家庭
私どもは、自ら考え、自ら行動できる子どもに育ってほしいと考えております。
日常生活の中では、親がすぐに答えを与えるのではなく、「どうしたらよいと思う?」と子ども自身に考えさせることを意識してまいりました。また、休日の過ごし方や家庭内の小さな選択についても、子ども自身が考え、決める機会を大切にしております。
その結果、新しいことにも自ら挑戦しようとする姿勢や、自分の考えを言葉で伝えようとする姿が見られるようになりました。
貴校の主体的な学びを重視する教育方針に共感し、家庭で育んできた自主性をさらに伸ばしていただきたいと考え、志望いたしました。
志望理由がすぐ書けるテンプレート
志望理由は次の型に当てはめると作りやすくなります。
① 家庭の教育方針
私どもは〇〇な子どもに育ってほしいと考えております。
② 家庭での実践
日頃から〇〇を大切にし、△△という声かけや経験を積み重ねております。
③ 子どもの成長
その結果、子どもは〇〇する姿が見られるようになりました。
④ 学校との一致
貴校の〇〇という教育方針に共感しております。
⑤ 志望理由
家庭で育んできた〇〇をさらに伸ばしていただきたいと考え、志望いたしました。
志望理由のNG例(落ちる志願理由)
貴校の○○という教育理念に感銘を受け、□□という教育目標に深く共感したため貴校への入学を志望します。
娘は幼い頃から好奇心旺盛で、何事にも積極的に挑戦する性格です。また、1歳からインターナショナルスクールに通い、英語力や自主性を身につけております。
娘には思いやりのある子どもに育ってほしいと考えております。
貴校の教育理念の下、バランスのとれた人に成長してほしいと願っています。
一見しっかり書けているように見えても、評価されにくい志望理由には共通点があります。
ここでは、実際によく見られるNGパターンを紹介します。
なぜ評価されないのか
・NG① 学校紹介になっている
・NG② 子どもの自慢になっている
・NG③ どの学校にも使える
これらのNG例に共通しているのは、
① 抽象的で誰にでも当てはまる
② 家庭での具体的な実践が見えない
③ 学校とのつながりが弱い
という点です。
この状態では面接で深掘りされた際に答えられず、評価につながりにくくなります。
👉 この状態だと面接で確実に詰まります。
正しい志望理由の書き方
結論👇
👉 「家庭 → 学校」の順で書く
正しい構成
① 家庭の教育方針
② 日常の具体的な関わり
③ 子どもの変化
④ 学校との一致
⑤ 志望理由
👉 この順番で書くと一貫性が出ます。
学校別に志望理由は変えるべき?
同じ家庭の教育方針でも、学校によって評価されるポイントは異なります。
実際に面接では、
「なぜ本校なのですか?」
が必ず問われます。
そのため学校ごとの教育方針に合わせた書き分けが重要です。
学校別の志望理由の書き方
同じ家庭の教育方針でも、学校によって評価されるポイントは異なります。
志望理由を書くときは、「家庭で大切にしていること」と「学校が育てたい子ども像」を結び付けることが重要です。
関西大学初等部
関西大学初等部では、自ら考え、自ら行動できる子どもの育成を重視しています。
そのため志望理由では、
・子ども自身が考えて決めた経験
・挑戦した経験
・自分の意見を伝えた経験
などを具体的に書くと説得力が増します。
例えば、
「困ったときにまず自分で方法を考える習慣がある」
といった家庭での実践は、主体性を重視する教育方針との相性が良いでしょう。
単に「自主性を育てたい」ではなく、家庭でどのように主体性を育んでいるかまで書くことが大切です。
立命館小学校
立命館小学校では、知識を覚えるだけではなく、体験を通して学ぶ姿勢を大切にしています。
志望理由では、
・実際に見て学んだ経験
・体験活動への取り組み
・失敗から学んだ経験
などを書くと学校とのつながりが伝わりやすくなります。
例えば、
「昆虫飼育を通して観察を続けた」
といった体験学習のエピソードは評価されやすい内容です。
家庭で大切にしている『体験から学ぶ姿勢』を、立命館小学校でさらに伸ばしたいという流れでまとめると自然な志望理由になります。
同志社小学校
同志社小学校では、「良心教育」とともに、自分で考え、自分で学ぶ探究心を大切にしています。
また、結果だけでなく、その過程や気付きも重視する学校です。
志望理由では、
・子どもの好奇心
・興味を深掘りする経験
・親子の対話
などを具体的に書くと相性の良さが伝わります。
例えば、
「子どもの疑問に対してすぐ答えを教えず、一緒に調べるようにしている」
といった家庭での関わりは、同志社小学校が大切にする探究的な学びにつながります。
単なる進学メリットではなく、「なぜ同志社の教育で学ばせたいのか」を語ることが重要です。
洛南高等学校附属小学校
洛南高等学校附属小学校では、高い学習意欲と継続的な努力を大切にしています。
そのため志望理由では、
・学習習慣
・最後までやり抜く経験
・目標に向かって努力した経験
などを具体的に書くと説得力が生まれます。
例えば、
「苦手なことにも粘り強く取り組んでいる」
といった家庭での実践は、洛南小学校との相性が良い内容です。
学力だけではなく、『努力を継続できる子どもを育てたい』という家庭の考えを伝えることが重要です。
追手門学院小学校
追手門学院小学校では、子どもが主体的に学ぶことや、多様な体験を通して成長することを重視しています。
志望理由では、
・自分から挑戦した経験
・体験から学んだこと
・好奇心を広げる取り組み
などを書くと学校とのつながりが生まれます。
例えば、
「興味を持ったことを自分で調べる習慣がある」
といった内容は評価されやすいでしょう。
家庭で育んできた主体性や挑戦する姿勢を、追手門学院小学校の環境でさらに伸ばしたいという形でまとめるのがおすすめです。
城星学園小学校
城星学園小学校では、他者を思いやる心や、自分の役割を果たす責任感を大切にしています。
志望理由では、
・家族や友人との関わり
・相手の立場を考える経験
・家庭での役割やお手伝い
などを書くと学校との相性が伝わります。
例えば、
「相手の気持ちを考える声かけを意識している」
といった具体例は評価されやすい内容です。
城星学園小学校では学力だけでなく、人としての成長も重視されます。
家庭で育んできた思いやりや責任感をさらに伸ばしていただきたいという流れでまとめると、志望理由に一貫性が生まれます。
⚠️ ここで多くの家庭が止まります
実は、
同じ「思いやり」
同じ「主体性」
でも、
志望校によって評価される書き方は全く違います。
例えば、
・同志社小学校 → 探究心・自ら考える力
・洛南小学校 → 努力・継続・学びへの姿勢
・関西大学初等部 → 主体性・行動力
・立命館小学校 → 挑戦・体験学習
・追手門学院小学校 → 主体的学び・探究活動
・城星学園小学校 → 思いやり・責任感
⚠️ 実際の願書では、ここから先の「学校ごとの表現」が合否を分けます。
同じ家庭でも、
同志社と洛南では書き方が違います。
我が家が実際に使った
✔ 学校別テンプレ
✔ 添削前→添削後
✔ 面接回答へのつなげ方
をまとめています👇
志望理由が書けない本当の理由
多くの家庭が悩む原因は、「家庭の教育方針」が整理できていないことです。
我が家も最初は学校の教育理念を書き並べるだけでした。
しかし、
・どんな子に育ってほしいか
・家庭でどんな声かけをしているか
・学校とどこが重なるか
を整理したことで、一気に書きやすくなりました。
面接まで見据えた準備が必要
志望理由は、面接で必ず深掘りされます。
・なぜその教育方針なのか
・家庭でどう実践しているのか
👉 ここで答えられないと評価は下がります。
実際の面接では、
👉 ほぼ決まった質問が繰り返されます。
▶︎ 小学校受験 面接 質問30選
(頻出質問と回答例まとめ)
※願書を書いた後に読むと、面接対策まで一気に整います
ここまで読んで、
「考え方は分かったけど、自分の家庭に当てはめると書けない」
と感じている方も多いと思います。
実際、我が家もそうでした。
志望理由は、知識よりも
『自分の家庭を言語化する作業』
が難しいのです。
まとめて対策したい方へ
願書作成で最も時間がかかるのは、
・家庭の教育方針
・志望理由
・面接回答
を別々に考えてしまうことです。
我が家も最初はバラバラに準備して遠回りしました。
そこで実際に使った考え方をまとめたのが、
▶︎ 小学校受験 完全対策パック
(願書・志望理由・面接まで一気に整う)
です。
願書と面接に一貫性を持たせたい方は、受験直前になる前に整理しておくことをおすすめします。
よくある質問
学校によって記入欄の大きさや指定文字数は異なりますが、基本的には記入欄の9割程度を目安に書くとよいでしょう。
無理に長く書く必要はありませんが、短すぎると熱意や家庭の考えが伝わりにくくなります。
大切なのは文字数ではなく、
・家庭の教育方針
・日常の具体的な関わり
・学校との一致
が伝わる内容になっているかどうかです。
はい。小学校受験では、願書に書いた志望理由をもとに面接で質問されることが非常に多いです。
例えば、
・なぜ本校を志望されたのですか?
・その教育方針を大切にしている理由は何ですか?
・ご家庭ではどのように実践されていますか?
といった形で深掘りされます。
そのため、願書だけを整えるのではなく、面接で自分の言葉で説明できる状態まで準備しておくことが大切です。
共働きであること自体が不利になるわけではありません。
実際に共働き家庭から合格しているご家庭は数多くあります。
学校が見ているのは、
「家庭でどのような教育を行っているか」
であり、保護者の就業形態ではありません。
限られた時間の中でも、
・親子の対話を大切にしている
・体験活動を取り入れている
・家庭の教育方針が一貫している
ことが伝われば、十分に評価されます。
共働きであることを気にするよりも、家庭として何を大切にしているかを具体的に伝えることが重要です。
まとめ
小学校受験の志望理由で評価されるのは、学校をどれだけ褒めているかではありません。
・どのような子どもに育ってほしいのか
・家庭でどのような関わりをしているのか
・その考えと学校の教育方針がどう重なるのか
この一貫性が伝わることで、初めて説得力のある志望理由になります。
我が家も最初は学校案内を書き写したような志望理由しか作れませんでした。しかし、家庭の教育方針から整理し直したことで、願書と面接に一貫性が生まれました。
志望理由が書けないと感じている方は、まず家庭で大切にしていることを書き出すところから始めてみてください。
最後に
志望理由を整えた後は、
👉 教育方針
👉 面接対策
まで一貫させることが重要です。
👉 この3つが揃うと、願書と面接でブレなくなります。
👉 「面接で差がつくポイント」
【小学校受験対策】関西私立・国立小 面接対策のポイント
あわせて読みたい
- 【小学校受験】親が最初にやるべきこと|合否を分ける“熱中体験”と願書・面接対策の始め方【経験者解説】
- 【小学校受験 面接対策】よく聞かれる質問と答え方|合格する家庭の“体験ネタ”の作り方
- 【小学校受験はいつから?】年中秋で間に合う?家庭学習と幼児教室の最適タイミング【経験者解説】

