
小学校受験を終えて
「小学校受験って、本当に意味があるの?」
これは、受験を考え始めた頃の私自身が、何度も自分に問いかけていた言葉です。
合格すれば意味があるのか、
不合格だったら意味がないのか。
実際に小学校受験を経験した今、はっきり言えるのは、
小学校受験の意味は“合否”だけでは測れないということです。
この記事では、
- 小学校受験を経験して感じたメリット
- 正直に感じたデメリット
- それでも「意味があった」と思える理由
を、共働き家庭・二児の母としての実体験をもとにまとめます。
小学校受験をやってよかったメリット
① 育児の指針ができた
特に第一子の育児では、
「いつ、どんな経験をさせてあげればいいのか」
「何を教え、どこまで躾けるべきなのか」
と悩むことがとても多くありました。
私自身も、その一人でした。
小学校受験を意識し、幼児教室や家庭学習に取り組む中で、
- 日本人として代々大切にされてきた生活習慣
- 日本ならではの考え方や価値観
を、プリント学習や日々の声かけを通して
自然と子どもに伝えていく視点を持てるようになったと感じています。
将来の国語・算数・理科につながる学習内容だけでなく、
- 他人を思いやる気持ち
- 行事や風景を通して四季を感じる心
- 「美しい」「大切にしたい」と感じる感性
こうした土台を育てたいと、
心から思えるようになりました。
小学校受験は、
子どもをどう育てたいかを考えるきっかけになったと感じています。
② 学ぶ姿勢・聞く力・考える力が身についた
小学校受験対策では、
文字や計算そのものよりも、
- 話を最後まで聞く
- 指示を正しく理解する
- 自分で考えて答える
といった「学びの姿勢」が重視されます。
この力は、入学後の授業だけでなく、
中学受験・その先の学びにも確実につながる
一生ものの土台だと感じています。
③ 親の関わり方が変わった
小学校受験を始める前の我が家は、
仕事に追われ、
休日は「少しでも休みたい」と思い、
- 子どもにタブレットを渡して
- 親はダラダラ過ごし
- 用事もないのにショッピングモールをうろうろする
そんな親中心の生活になっていた部分がありました。
小学校受験をすると決めてからは、
- 子どもにはどんな経験をさせてあげたいか
- どんな力を育みたいか
を軸に、生活を考えるようになりました。
夫婦で子どものことを話し合う時間も増え、
「ていねいな生活」を意識するようになったことで、
生活リズムや家庭の空気が自然と整っていきました。
小学校受験は、
親の生き方・関わり方を見直す機会でもあったと感じています。
正直しんどかった・デメリット
① 親の負担が大きい
小学校受験は、
子ども以上に親の負担が大きいと感じる場面が多くあります。
- 情報収集
- 幼児教室との付き合い
- 家庭学習の管理
- 願書・面接準備
特に共働き家庭では、
時間と気力のやりくりが大きな課題でした。
② 結果に一喜一憂してしまう
幼児教室の模試や日々の学習の出来に、
気持ちが振り回されてしまうこともありました。
特に模試は、
出来栄えが「順位」として突きつけられます。
「こんなに家庭学習を頑張っているのに、
どうして思うように伸びないんだろう…」
と、焦りや不安を感じた時期も正直あります。
我が家は、その都度しょうがく社の先生に相談し、
家庭学習の進め方や声かけについて
具体的なアドバイスをもらってきました。
子どもの現状を
感情ではなく客観的に見てくれる存在がいたことが、
気持ちを立て直す大きな支えになりました。
小学校受験が向いている家庭・向いていない家庭
向いている家庭
- 子どもの成長を長期的な視点で考えたい
- 家庭教育を大切にしたい
- 結果よりプロセスを重視できる
向いていない家庭
- 合格そのものを目的にしてしまう
- 親の負担を極力避けたい
- 子どもに過度なプレッシャーをかけてしまいそう
あわせて読みたい|小学校受験を多角的に考えるための記事
この記事を読んで、 「もう少し具体的に知りたい」「次に何を読めばいいか知りたい」と感じた方は、 以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
- 共働き家庭の小学校受験完全ガイド
└ 忙しい家庭でも小学校受験を回すための、スケジュール・考え方・役割分担をまとめています。 - はまキッズの口コミ・評判まとめ
└ 小学校受験経験者の視点から見た、はまキッズの特徴と向いている家庭像を解説しています。 - 年中〜年長の家庭学習スケジュール実例
└ 実際に我が家が回していた、無理のない家庭学習スケジュールを公開しています。 - 【小学校受験後】入学前にやっておきたい5つのこと
└ 受験が終わった後こそ大切にしたい、入学前準備をまとめた記事です。 - しょうがく社に1年半通った正直レビュー
└ 実際に我が家が通って感じた本音を公開しています。
まとめ|小学校受験の意味は「家庭に何が残ったか」
小学校受験に意味があったかどうかは、
合否だけで決まるものではありません。
- 育児の指針ができた
- 親の関わり方が変わった
- 子どもと向き合う時間が増えた
我が家にとって小学校受験は、
家庭の軸を作る時間だったと感じています。
受験はゴールではなく通過点。
その経験をどう活かすかで、
小学校受験の意味は大きく変わるのだと思います。


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