
2026年度の灘中学入試(2日目 国語)では、ガザ地区の紛争を背景にした詩が出題され話題になりました。
詩中には
「あしに おなまえ かいて、ママ」
といった紛争下で暮らす子どもの“切実さ”を象徴する言葉が登場し、受験生は背景理解や作者の意図を読み取る力が求められました。
この出題には
・世界の現実を見る視点
・他者への想像力
・AIが代替しづらい感情理解
といった要素が含まれ、教育関係者の注目を集めています。
本記事では、
✔ 灘中がこの詩を採用した意図
✔ 灘中が求める生徒像
✔ 小学校受験で評価される非認知能力との接続
✔ 家庭ができるサポート
を解説します。
本稿の主眼は、単なる入試分析ではなく
【小学校受験 → 中学受験へつながる力】という視点です。
そのため、これから小学校受験を検討する家庭や、幼児〜小学生の教育に関心のある方にも価値があります。
「最新の入試が家庭の教育方針とどうつながるのか?」という観点で読み進めてみてください。
※本記事では「2026 灘中 国語」「ガザ」「詩」「紛争」「出題意図」など、関心が高まっているテーマにも触れながら解説しています。
🏫 なぜ灘中学は“紛争”を題材にした詩を出題したのか?
関西の中学受験では、
近年国語・算数・理科の3科受験を採用する学校が増えています。
「灘中に倣った」と言われることもありますが、
背景には教育的な理由があります。
従来の社会科は暗記中心の詰め込み型になりやすいという側面があり、
受験生の負担にもなっていました。
そのため現在の受験では、
暗記量よりも初見の課題を自分で考えて解く力が評価される傾向にあります。
しかし“社会が消えた”わけではありません。
形式としては3科受験であっても、社会科的なテーマは別の形で出題されています。
中学受験の国語は、従来より社会性の高いテーマを扱うことが増えています。
2026年灘中学国語の出題意図として考えられるのは、以下のような教育的メッセージです。
① 世界の現実から目をそらさない姿勢
「自国の受験」だけをしていれば良い時代ではなくなったからです。
世界情勢・人権・紛争・環境などは、今後の学びに必ず接続します。
② 感情を伴った読み(人間らしさ)の育成
AIが発展した今、
「処理能力」だけではなく
「感情と倫理を扱う力」に価値が生まれています。
紛争の詩はまさにそれを問う題材です。
③ 想像力と倫理観
紛争を“賛否”や“善悪”で裁くのではなく、
- そこに暮らす人の恐怖
- 子どもの視点
- 家族の感情
を理解しようとする姿勢が求められました。
🧑🎓 灘中学が求めている生徒像とは?
灘中学は単純な「偏差値エリート」を求めていません。
過去の入試・学校説明会・OBの活躍などから見えてくる資質は
✔ 自分の頭で考える子
正解がない問題に対して粘り強く考えること
✔ 他者への想像力と言語化
思考を自分の言葉で説明できること
✔ 知的好奇心と探究心
“なぜ?”を自分で掘れること
✔ 倫理観
他者の痛みや背景を理解しようとする姿勢
2026年の国語の出題は、これらに完全に一致しています。
✏️ 小学校受験で評価される力と完全に接続している
ここが、小中受験家庭にとって最も重要なポイントです。
実は灘中が求める能力は、
小学校受験で見られている“非認知能力”と重なっています。
小学校受験で重視されるのは
◆ 思いやり(共感力)
相手の気持ちを推測する力
◆ 協調性
集団の中で関係を保つ力
◆ 言語化能力
自分の考えや気持ちを言葉にできる力
◆ 自己統制
やるべきことをわかって行動する力
これらは灘中学の求める人格と完全一致しています。
つまり小学校受験は
「非認知能力 → 中学以降の学びにつながる入口」
として非常に意味があります。
\家庭の“軸”を整えたい方へ/
小学校受験では思いやり・協調性・言語化能力といった“非認知能力”が
試験の場でどのように評価されるのかが重要です。
しかし、学校説明会や願書ではその基準が分かりづらく、
家庭の準備が迷子になりやすいポイントでもあります。
そこで、
✔ 学校説明会〜本番で見られる力
✔ 家庭が整えるべき軸
✔ 評価される視点
を整理したチェックリストを作りました👇
→【小学校受験】本番で評価されている力チェックリスト
(note|家庭の軸を整えるワーク付き)
📒 灘中入試から考える“これからの受験”
少し視野を広げると、今の受験は
- AIの処理能力=人間が勝てない領域
- 感情・倫理・想像力=人間の領域
という価値観にシフトしています。
これは明確な世界トレンドで、
- 海外IB校
- 国際系大学
- 国内名門中学
- 有名私立小学校
すべて同じ方向に進んでいます。
だから小学校受験は
「準備すれば合格できる」「塾で対策すれば良い」
という狭い話ではなく、
- 人間性
- 社会性
- 価値観
- 親の教育観
が問われます。
🏠 家庭ができるサポート例(小学校受験〜中学受験まで継続)
幼児期に育った「非認知能力」や「考える力」は、小学校受験だけで終わらず、中学受験やその先の学びにも確実につながっていきます。
ここでいう非認知能力とは
✔ 集中力
✔ 粘り強さ
✔ 自己調整力
✔ 好奇心
など、テストでは測れない学力の土台のこと。
実際、関西では“中学受験を見据えて幼児期から思考力の土台を作る”家庭が増えており、幼児教室や家庭学習の選び方も変わりつつあります。
”幼児期の非認知能力 → 中学受験の思考力”
という視点については、こちらの記事で👇
👉 はまキッズの口コミ・評判まとめ|幼児期に「図形・論理・言語」を体系的に育て、中学受験の思考力につなげたい家庭に支持される理由
だからこそ、幼児期の段階で「思考の土台」をどう作るかが、中学受験では大きな差になります。
では、どのようにサポートしていくのか。
家庭でできるのは次の4つです。
① ニュースを情報ではなく“感情”で扱う
✕「ガザ地区で〜〜が起きています。」
〇「この子はどんな気持ちだったと思う?」
と聞くと共感が育ちます。
② 地球儀や地図で場所と事象をつなぐ
ニュースや入試問題に出てきた出来事も、
地球儀や世界地図とつなげるだけで
「ただの事件」 → 「世界の出来事」
に変わります。
国名や場所を暗記する必要はなくて、
“この出来事はどこで起きているんだろう?”
という問いが生まれることが大事です。
そこで我が家では
世界地図+日本地図+宇宙(太陽系)が揃った
お風呂ポスターを使っています。
毎日ただ目に入るだけなのに、
「ここがイスラエル?」「世界で一番高い山ってどこ?」
「地球から太陽ってどれくらい?」
みたいに子どもの興味が自然と広がります。
お風呂は“言語化”のハードルが低いので、
ニュース・天気・季節・国旗の話題など、
会話のきっかけにちょうどよいです。
③ 絵本で背景の異なる“子どもの視点”を体験
例えば
- 難民
- 戦争
- 災害
- 多文化
は絵本で扱える領域です。
📚 戦争と平和を“自分ごと”として考える絵本
・『へいわってすてきだね』
→ 6歳の男の子の視点から“平和とは何か”を言葉にする絵本
・『戦争が町にやってくる』
→ 「もしあなたの町に戦争が来たら?」と問いかける作品
遠い国の出来事を“誰かの日常”として理解するきっかけになります。
④ 家庭内で感情を言語化する習慣
「いや」「悲しい」「怖い」だけで終わらせず
なぜそう思った?
どうして?
と聞くことで言語化力が伸びます。
これが面接でも効きます。
面接対策は“家庭での言語化”とつながっている
実は、小学校受験の面接では、
「家庭でどんな関わりをしているか」や「子どもが自分の気持ちを言葉にできるか」
が丁寧に見られます。
特に関西の私立・国立は、願書の内容と家庭の言葉に一貫性があるかを重視するため、日々の関わり方がそのまま面接に反映されます。
とはいえ、何を聞かれるのか分からない…という声も多いです。
そこで、関西の小学校受験で実際によく聞かれる質問30を、回答例+ワークシート付きでまとめました。 家庭の教育方針、子どもの性格、志望理由が整理できる内容です。
家庭での言語化と面接対策はつながっています。形式ではなく“中身”を整える家庭が選ばれます。
🚪 小学校受験はゴールではなく“入口”
多くの家庭が
“合格=ゴール”
と思いがちですが、実際は逆です。
これから必要なのは、
AIにはできない“人間らしさ”を持った子
であり、その最初の入口として
小学校受験は大きな役割を持っています。
2026年灘中の国語はその象徴でした。
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🌸 まとめ:灘中入試は教育の未来を映している
2026年灘中入試の国語の詩は
“偏差値では測れない人間の部分”
を評価するメッセージでした。
そしてその力は
✔ 小学校受験で評価され
✔ 中学受験で深まり
✔ 社会で必要になる
という流れに直結しています。
✨ 小学校受験の“準備全体”を知りたい方へ
小学校受験準備は「面接」以外にも、
願書・幼児教室選び・直前対策など
家庭で判断する場面が非常に多いのが特徴です。
そのあたりは、我が家の実体験をまとめたnoteで深掘りしています👇
- 幼児教室のリアルな実体験
- 願書の書き方(テンプレ付き)
- 面接で必ず聞かれた質問集
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▶ 詳細はこちら
【小学校受験の準備ロードマップ(noteまとめ)】


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